会津若松旅行記(1) 東山温泉でプチ湯治

東山温泉今昔亭

昨年の12月に山形の旅行を計画したが、雪のため中止となり、今年の夏の再チャレンジは台風により再び中止となった。 このように中止続きの我家の旅行だが、3度目の正直と旅行先を変え、福島の会津若松に行くことにした。

ゆっくり温泉に浸かってプチ湯治を楽しもうと、会津の奥座敷といわれる東山温泉に2泊である。

12月に入ってしまったので、車で行くには雪が心配だったが、天気予報に雪マークはない。 日曜の朝に出発なので、渋滞もなく快適に会津に向けて走り出した。

旅行日:2024年12月1日~12月3日

目次

旅の初めは喜多方ラーメン

朝7時半に自宅を出発し、順調に300Km強走って会津若松に到着。

初日は会津若松の先にある喜多方を訪れ、ラーメンを食べにいく。 喜多方ラーメンは都内の店などで何度か食べているが、本場で味わってみようと更に車を走らせた。

喜多方レポートは下記記事を参照願います。

東山温泉 「今昔亭」でプチ湯治

喜多方でラーメンを堪能したのは良いが、やはり寒かった。 冷えた体を温めようと、予約しておいた東山温泉の「今昔亭」に早めのチェックイン。

玄関に車を着けると直ぐスタッフの女性が出迎え、荷物を部屋まで運んでくれ、また部屋に落ち着くと担当の女性から非常口、食事、風呂等の説明があり、接客は丁寧で好感が持てる。

部屋は10畳和室と、奥にツインベッドを備えた洋室の2部屋タイプ。 しかし部屋から外の眺めは、町側なのであまり良くない。

東山温泉今昔亭

さっそく体を温めに風呂に行く。 温泉は源泉かけ流しの無色透明の硫黄塩泉だという。 さほど熱くはなく丁度良い。 いくらでも入っていられるような温泉である。

東山温泉今昔亭

この今昔亭は「料理旅館」を冠する宿だけあって、会津の郷土料理を中心に十分満足いくものであった。

東山温泉今昔亭

お造りは豊洲から取り寄せたという、旬な魚貝が並ぶ。

東山温泉今昔亭

他に 郷土料理の「こづゆ」と呼ばれる、細かな具材が煮込まれた料理がおいしかった。

会津鶴ヶ城

2日目は会津若松市内の観光である。 まずは代表的な会津鶴ヶ城からスタートする。

文禄2年(1593)に蒲生氏郷が天守閣を建て、「鶴ヶ城」と命名。 そして慶応4年(1868)の戊辰戦争では、新政府軍の一か月に及ぶ猛攻に耐え、難攻不落の名城として名を馳せた。

残念ながら戊辰戦争後の明治7年(1874)に、天守閣をはじめとする建物は取り壊されたが、昭和40年(1965)に天守閣を再建。 平成23年(2011)には、幕末当時の赤瓦にふき替えられた。

会津鶴ヶ城

石垣に残る武者走り。 左右にV字型にあり、敵が攻め込んできたときに石垣に駆け上がり、上から敵を迎え撃ったのだろう。

鶴ヶ城武者走り

天守閣は美しいが、内部は郷土博物館となっている。 幕末の戊辰戦争における、会津の悲惨な体験を知ることができる。

会津鶴ヶ城

茶室「麟閣」 千家茶道の断絶を防いだ

茶人・千利休は豊臣秀吉により切腹させられたが、会津の領主・蒲生氏郷は利休の子「少庵」を匿い、秀吉に「千家再興」を願い出たという。

城内には「少庵」が会津に匿われていた時に造ったと伝わる、「麟閣」という名の茶室が残されている。

茶室麟閣
茶室麟閣

千家再興の願いは許され、その後表千家、裏千家、武者小路千家といった三千家が興り、現在に伝わったそうだ。

割烹田季野 輪箱飯(わっぱめし)とねぎ蕎麦

昼は会津の郷土料理だという輪箱飯(わっぱめし)を食べに、割烹田季野を訪れる。

割烹田季野

檜の器で蒸された輪箱飯は、熱々で美味い。

輪箱飯

セットの会津そばには、太いネギが付いてきた。

ねぎ蕎麦

このネギを箸代わりにして食べる姿をテレビで見たことがある。

試しにネギを使って蕎麦を食べてみたが、ツルツルとネギから落ちてしまう。 少ししか口に入らず、イライラするだけで味など判らない。 最後は箸を使ってしまった。

会津若松市内散策

歴史ある洋館が残り、レトロな町並みが楽しめるという七日町通りを歩く。

ギリシャ建築のような建物は建築会社。 その先のレトロな建物は白木屋漆器店で、古き良き時代にタイムスリップできる店である。 会津来訪記念に、会津塗りの額皿と塗り箸を購入する。

会津若松
会津若松

街中を散策して八百屋さんの前を通ると、「みしらず柿」がビニール袋に入って売られていた。 5個で600円とメチャ安で、もちろんキズものだが美味さには関係ないと、少し重たいけど購入である。 

正月用地酒を買いだめる 宮泉銘醸と末廣酒造

会津若松で酒蔵を検索すると、何軒か美味しそうな酒蔵が見つかる。 前日喜多方で購入したが、正月用にもう少し買って帰ろうと酒蔵を訪れた。

会津 宮泉銘醸

昭和30年創業というが、風情溢れる蔵である。 「寫楽」という銘柄が一番人気だが、「宮泉」のほうが口に合いそうだと1本購入。

宮泉銘醸
宮泉銘醸

嘉永蔵 末廣酒造

嘉永3年(1850)創業で、国登録有形文化財に指定されているという嘉永蔵。 まさに会津の水、会津の米から造られる正真正銘の地酒。 見るからに美味そうである。

末廣酒造
末廣酒造

「もう買うっきゃない!」と2本購入。

リュックの中は日本酒3本に、大きなみしらず柿が5個。 重たいけど、嬉しい重さである。

末廣酒造

さざえ堂や武家屋敷にも行こうと思ったが翌日回しとして、この日も早めに宿に戻る。

朝は目覚めの朝湯にゆっくりと浸かり、日中は街中を歩き回った後、冷えた体を温泉でじんわりと温める。

そして美味い酒と地元の食材をふんだんに使った夕食で、目にも舌にも嬉しい贅沢な時間を過ごし、夕食後にはもうひと風呂あびて早く寝る。

一日に何度も温泉に浸かり、美味しい料理を堪能することで、まるで湯治に来たかのような贅沢気分を味わうことができた。

旅の最終日の明日は、午前中に武家屋敷や”さざえ堂”を見学。 その後磐越道で太平洋側にあるいわき市の小名浜漁港を訪れ、昼食に海鮮料理を楽しみ、干物などを土産に買い込んで帰ることにした。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次