親戚が新潟の南魚沼市にある病院に入院した。 そこでお見舞いに行くついでに、群馬の谷川温泉に一泊して谷川岳を目指す計画を立てた。
1日目はお見舞いと日本酒買い出しツアー。 そして2日目は谷川岳と考えたが、この暑さの中、日陰もない稜線歩きは嫌だ・・・ ということで、久し振りに谷川岳の迫力ある一ノ倉沢を眺め、その先にある「ブナのしずく」まで歩くことにした。
旅行日:2026年8月18日~8月19日
八海山みんなの社員食堂
病院に行く前に「どこかで昼食を」と思って地図で調べると、「八海山」の醸造所のそばに「みんなの社員食堂」というものを見つけた。
醸造所で働く社員のための食堂だが、一般にも開放しているという。 クチコミ評価も高く、特にご飯が美味しいとのこと。 お酒も近くで買えるようなので、立ち寄ることにした。
関越道・赤城高原SAからの眺め。 谷川岳は雲の中で見えない。

「魚沼の里」という広い施設の中にある「八海山みんなの社員食堂」に到着。 1棟の独立した食堂であった。

食券を購入してカウンターの係の人に出すと番号札を渡され、しばらく席で待つと番号で呼ばれて自分で取りに行く。 自分がいた会社の社員食堂の方式とは違い、普通のセルフ式レストランのような感じである。
社員用に確保されたスペースは、一般客用のスペースの1/3ほどの狭さだった。

日替わり定食は売り切れており、選んだのはアジとカジキマグロのフライ。 妻はポークソテーのようなものを注文し、どちらも¥1450だったがボリューム満点。 もちろんご飯も味噌汁も美味しかった。
社員は何を食べているのか分からなかったが、同じメニューで補助が出て半額ほどなら、うらやましい限りである。

「八海山」と「魚沼で候」を購入
食事を終え、近くにあるお土産屋にお酒を買いに行く。 「魚沼で候」は新潟県内限定で端麗辛口だという。

「魚沼の里」を後にして、新幹線の浦佐駅近くにある新潟大学魚沼基幹病院へお見舞いに。
青木酒造「鶴齢」は諦める
お見舞い後、上越線塩沢駅近くの青木酒造へ「鶴齢(かくれい)」を買いに行く予定だったが、時間が無くなり断念。 妻の目的はお見舞い、私の目的は日本酒買い出しで、とくに「鶴齢」を狙っていたので非常に残念であった・・・
今年4月に広島の尾道に行ったときに美味かった「亀齢」と同様に、ネットで手に入れよう・・・
谷川温泉「金盛館 せせらぎ」
新潟から群馬に戻り、水上温泉近くにある谷川温泉「金盛館せせらぎ」へ。 宿に着いたのが17:00だったので、少々慌ただしく風呂に入ることになった。
この日は客が少なかったようで、誰もいない風呂で手足を伸ばして汗を流す。


家族風呂や貸切露天風呂もあるそうだが、これらはパスして夕食へ。
写真は最初に並んだ料理の前菜類である。 この後に次々と料理は運ばれてきたが、飲む・食べるで忙しく、何を食べたのかさえ忘れてしまった・・・

マチガ沢から一ノ倉沢へ
翌朝 のんびり朝風呂を浴び、我家とは比較にならない朝食でお腹はパンパン! 食い過ぎの腹を抱えて宿をチェックアウトし、谷川岳ロープウェイ乗り場を目指す。
ロープウェイ乗り場がある谷川岳ベースプラザに到着。 駐車場ビルなので、車に陽が当たらないのがうれしい。

ロープウェイ乗り場を左に見ながら舗装路を進む。 舗装路といっても一般車両は通行禁止なので、のんびり樹林帯の中を歩くことができる。
林道入口には、毎度おなじみの看板が立っていた。 一応熊鈴はぶら下げている。

マチガ沢
日本三大急登に数えられる西黒尾根登山口を過ぎ、緩やかに上る道をのんびり歩くこと約40分。 目の前にダイナミックな景色が広がった。 マチガ沢である。

その昔、マチガ沢の出合には3軒程宿があったようで、畑や墓跡が残っているそうだ。 清水峠をこえて越後から山道を夕暮れ時に下ってきた人が、このあたりで灯火を目にして「ああ、町が見える」と発した言葉がマチガ沢の由来と言われている。
【林野庁設置の説明版より要約】
一ノ倉沢
次の一ノ倉沢を目指し、大きなブナの木などの森林浴を楽しみ、右手の白毛門を眺めながら進むと、やがて一ノ倉沢出合に到着。 前方に迫力ある大岩壁が広がる。
北アルプスの剣、穂高と並ぶ日本の三大岩壁といわれ、今もアルピニストを惹きつけてやまない絶景である。

右側の三角形をした岩壁は衝立岩。 ずいぶん昔になるが、登攀中のクライマー2人が転落し、ザイルに結ばれたまま宙づりとなる遭難事件が発生した。 遺体収容は困難を極め、ついに自衛隊が出動し、ライフルでザイルを切断するという痛ましい遭難事件であった。

一ノ倉沢の写真を撮っていたら、驚いたことに観光客を乗せた電気自動車がやってきた。 ガイド付きで8人ほどの観光客が乗っていたが、わずか10分ほどの停車時間で戻っていった。 無料らしいが、もう少しゆっくり景色を楽しみたいものである。
谷川岳の恵み「ブナのしずく」へ
一ノ倉沢から、次の幽ノ沢を目指して林道をさらに進む。 一ノ倉沢を出ると舗装路は途切れ砂利道となり、またハイカーの多くは一ノ倉沢で折り返すようで、幽ノ沢への道は誰もいない静かなハイキングが楽しめた。
谷川岳は遭難死者数が世界一多い山で、ギネスに登録という、決して名誉とは言えない記録を持つ山である。 そのせいか幽ノ沢への道沿いには、谷川岳で命を落としたアルピニスト達の慰霊プレートが多い。

ブナを主とした樹林の中を気持ちよく歩く。

冬の豪雪を物語る、大きく根曲がりしたブナ。

やがて幽ノ沢出合に到着。 出合から10mほど先に「ブナのしずく」が、冷たくて美味しい水を滴らせている。 この写真の上にブナの根があり、そこから湧き出している。


林道は更に先の芝倉沢まで続くが、今回はここで終了。 美味しい水を堪能し、さらに持参した2リットルのペットボトルを満タンにして、来た道を引き返す。
一ノ倉沢まで戻り、ペットボトルに汲んできた「ブナのしずく」を使ってラーメンを作り、食後のコーヒーを淹れて楽しむ。 山で食べるラーメンはいつも美味しいが、今回はいつも以上に美味しく感じたのは気のせいか?
途中で見かけた花
今回は林道歩きなので、稜線などに咲く高山植物を見ることはない。 しかし 家の周りで見かける雑草とは違う花が咲き、多少は目を楽しませてくれた。
「ウド」の花。 天ぷらにして食べられるそうだ。

「ホツツジ」 食べると中毒するらしいが、美味しそうには見えないので、普通の人は食べないだろう。

「ヤブマオ」 Googleレンズに聞くと「ヤブマオ」と出た。 初めて聞く名だ。

「キンミズヒキ」 これもGoogleレンズのお世話になった。 昔から生薬として利用されているそうだ。
細長い茎に小さな赤い花(下から見ると白)が付く「ミズヒキソウ」も多く咲いていたが、このミズヒキソウとは違う仲間だそうだ。

一ノ倉沢から「ブナのしずく」への道は、今回で3回目。 今までは谷川岳から下山して温泉に宿泊し、翌日のんびり歩いて、稜線歩きとは異なる楽しさを味わっていた。
しかし秋の紅葉シーズンには来たことがない。 次回は紅葉に囲まれて、白く冠雪した谷川岳が見られる時期を狙って訪れよう。

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